はじめに
こんにちは、東京都港区の税理士法人インテグリティ、公認会計士・税理士の佐藤です。
歯科医院を支援する公認会計士・税理士が、歯科医院の開業について解説します。
今回は、歯科医師先生が開業を考えた時に、経営の観点からはじめに留意するべきポイントとして開業する場所・立地について説明したいと思います。
開業歯科医師先生は経営者です
開業した歯科医師先生は、歯科医師というプロフェッショナルだけではなく経営者というビジネスマンになります。
開業を思い立ったら、下記で説明するビジネスとしての歯科医院開業における留意すべきポイントをまずは頭に入れて、開業準備をはじめて下さいね。
歯科医院開業の留意点
歯科医院の開業におけるビジネス上の留意点は大きく3つあります。
- 開業する場所・立地
- 開業する形態
- 資金調達
今回はこのうち開業する場所について説明します。
開業する場所・立地
歯科医院を開業する場所というのは、歯科医院の経営にもっとも影響を与えるポイントであると言えます。立地が一番重要というのは言い過ぎではありません。
歯科診療所の数はコンビニエンスストアよりも多いということは、よく言われていることではありますが、具体的な数字で見てみると、
コンビニエンスストアの数が49,930店(平成24年3月末現在、日本フランチャイズチェーン協会「コンビニエンスストア統計調査月報」)あるのに対して、
歯科診療所の数は68,453所(平成24年3月末現在、厚生労働省「医療施設動態調査」)あります。
歯科診療所の数はコンビニエンスストアの店舗数のおよそ1.4倍あることになるので、立地上のライバルとなる歯科医院がない開業場所というのは基本的にはありません。
そのため、開業する場所は、歯科医師先生の目指す診療の方向性で選ぶと良いと思います。
都市中心部や繁華街で開業
都市中心部などの繁華街で開業する場合は、人が多い分、ライバルとなる歯科医院も非常に多いため差別化がより必要になります。
専門分野に特化したり、最新の設備を導入するなどを行います。
患者さんのニーズが高い土日診療も有効です。
オフィス街で開業
オフィス街は、平日昼間人口と平日夜間人口・土日人口が大きく異なるという特徴があります。
そのため、オフィス街で開業する場合は、そこで働くビジネスマンが通院しやすいような診療日時(平日夜間や昼休み、出勤前など)を設定することが必要です。
住宅地で開業
住宅地で開業する場合は、ご近所の老若男のさまざまな住人の方が患者さんになります。口コミによる評判も患者さんの数に大きく影響するので、地域密着型の経営が大切です。
また、駐車場を確保すると診療圏が広がります。
おわりに
歯科医院開業におけるビジネス上の留意点のうち、開業する形態と資金調達については下記を参照ください。
歯科医院の開業で留意すべきポイント 開業する形態
歯科医院の開業で留意すべきポイント 資金調達
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東京都港区の税理士法人インテグリティ、公認会計士・税理士の佐藤でした。