はじめに
こんにちは、東京都港区の税理士法人インテグリティ、公認会計士・税理士の佐藤です。
歯科医院を支援する公認会計士・税理士が歯科診療所経営のための財務分析について解説します。
今回は、財務分析を行うにあたっての3つの視点について説明したいと思います。
財務分析の3つの視点
実数分析や比率分析によって算出された数値は、それだけを眺めてもよく分かりません。
実数分析と比率分析についてはこちら
実数分析と比率分析 | 歯科医院の財務分析-3
他の数値と比較することによって、その数値が良いのか悪いのかが分かります。
数値の比較対象には、次の3つがあります。
- 自院の過去の数値
- 他の歯科医院の数値
- 予算(目標)数値
期間比較分析
期間比較分析とは、自院の過去の数値と現在の数値を比較することをいいます。
2~5期間の数値を比較分析することで、自院の趨勢を把握することができます。
簡単なので、まずは期間比較分析から始めると良いと思います。
同業他社比較分析
同業他社比較分析とは、ライバルの歯科医院の数値と自院の数値を比較することをいいます。
上場企業の財務数値などとは異なり、他の歯科医院の財務情報を入手するのは現実的には困難です。
そのため、厚生労働省や歯科医師会が公表する歯科業界の平均数値と自院の数値を比較することになります。
歯科業界の平均数値と比較することによって、自院の現状を客観的に把握することができます。
自院のどこが優れているのか、どこが劣っているのかを明確にすることで、対策を立てやすくなります。
予実分析
予実分析とは、予算(目標)数値と実績数値を比較して、差額が生じた原因を分析することをいいます。
毎年詳細な予算を策定するのは手間がかかるので、大まかな予算(目標)設定で構いません。
予算を立てて実績と比較することは、経営を改善するための非常に有効な手段になります。
おわりに
公認会計士資格を持つ税理士をお探しの歯科医師先生や歯科医院・医療法人の方がいらっしゃいましたら、東京都港区にある税理士法人インテグリティにお声がけください。歯科医院特有の会計や税金だけでなく、ビジネスやファイナンスにも強い公認会計士・税理士が、歯科医院が持続的に成長するお手伝いをさせて頂きます。
最後まで読んで頂きましてありがとうございます。
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東京都港区の税理士法人インテグリティ、公認会計士・税理士の佐藤でした。