はじめに
こんにちは、東京都港区の税理士法人インテグリティ、公認会計士・税理士の佐藤です。
歯科医院を支援する公認会計士・税理士が歯科医院の経営管理や内部統制について解説します。
今回は、現金の管理方法について説明したいと思います。
預金の管理方法については下記ページを参照ください。
預金の管理方法
現金の性質
現金は、他の資産に比べて小さくて持ち運びがしやすい、誰にとっても価値があるという性質を持っているため、間違えや不正が起こりやすいという特徴があります。
歯科医院では、窓口で患者さんから受け取った診療費など、毎日多額の現金を取り扱います。そのため現金の管理がとても重要になります。
現金の管理方法
現金の管理方法のポイントは、次の2つになります。
現金出納帳に入出金記録を残す。
現金の入金、現金の出金があるたびに現金出納帳にその記録を残します。後でまとめて行おうとするのではなく、面倒ではありますが、その都度行うことが重要です。
あるべき現金残高と実際の現金残高が一致していることを毎日確認する。
現金出納帳に記載されている現金残高、医業会計システムやレジスターの入出金データと、実際の現金残高が一致していることを確認します。
現金の間違いや不正を防ぐために
現金の間違いや不正を防ぐためには、次のような対策をすることが効果的です。
- 歯科医院内に必要以上の現金を置かない。
- 現金で受け取った診療費は毎日預金口座に入金する。
- 週に1度は院長先生本人があるべき現金残高と実際の現金残高の一致を確認する。チェックする曜日や時間などはあらかじめ定めないでランダムに抜き打ちで行う。
- 窓口会計にメディカルレジスターなどを導入する。
- 現金の入出金指示者と現金実物取扱者を分ける。
- 現金業務担当者の定期的な配置換えを行う。
このような対策を行うことで、間違いや不正が起こってもすぐに発見することができる、そもそも不正を行いづらい状況を作ることができます。
おわりに
事業の行う目的はキャッシュ・フロー(現金・預金)を最大化することなので、現金や預金は一番重要な資産になります。しっかりと現金の管理体制を整えてくださいね。
税理士を探している歯科医師先生や歯科医院・医療法人の方がいらっしゃいましたら、東京都港区にある税理士法人インテグリティにお声がけください。税金だけでなく、ビジネスやファイナンスに強い公認会計士・税理士が、歯科医院が持続的に成長するお手伝いをさせて頂きます。
最後まで読んで頂きましてありがとうございます。
歯科医師先生や歯科医院のお役に立てる情報があるかもしれないので、こちらの情報の一覧もご覧になってみてください。
東京都港区の税理士法人インテグリティ、公認会計士・税理士の佐藤でした。