はじめに
こんにちは、東京都港区の税理士法人インテグリティ、公認会計士・税理士の佐藤です。
東京の歯科医師先生と歯科医院を支援する公認会計士・税理士が会計や税金、節税について解説します。
今回は、架空仕入れという歯科医院で起こりうる仕入れや物品購入かかる不正について説明したいと思います。
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買掛金・未払金の操作と支払の着服 | 仕入れや物品購入にかかる不正-2
架空仕入れ
仕入れや物品購入にかかる不正として、架空仕入れといわれるものがあります。
架空仕入れとは、仕入れ担当者と仕入れ業者がグルになって、仕入れ業者から架空または水増し偽造された請求書を発行してもらい、余計な代金を仕入業者に支払って、その余計な代金を仕入れ業者から仕入れ担当者に戻すといった取引になります。
架空仕入れは、仕入れ業務を特定の職員に任せっきりで、他の職員が分からない、他の職員のチェックが入らない場合などに、発生しやすくなります。
架空仕入れを防ぐ
架空仕入れを防ぐための有効な内部統制としては次のようなものが考えられます。
- 仕入れ発注の担当者と納品された物品の検収者を分ける
- 数年ごとに仕入れ担当者を交代させる
- 特定の業者だけを長く使うのではなく、定期的に他の業者に変える
- 業者の選定は歯科医師先生本人が行う
- 期末以外にも棚卸しを行う
上記のような対応を行うことで、架空仕入れが起こってもすぐに発見できる、そもそも架空仕入れを行おうという気が起きないような体制を構築することができます。
また、請求書の改ざん等は行わず正規の料金であったとしても、他の業者から仕入れればもっと安く仕入れることができるのに、仕入れ担当者が業者からキックバックをもらうためにあえて高い業者を利用しているという場合もあります。
業者選びにおいては金額だけが考慮事項となるわけではありませんが、このようなことに対処するため、業者さんを選ぶ際には複数の業者から相見積もりを取ることも有効です。
おわりに
税理士を探している東京都の歯科医師先生や歯科医院・医療法人の方がいらっしゃいましたら、東京都港区にある税理士法人インテグリティにお声がけください。税金だけでなく、ビジネスやファイナンスに強い公認会計士・税理士が、歯科医院が持続的に成長するお手伝いをさせて頂きます。
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東京都港区の税理士法人インテグリティ、公認会計士・税理士の佐藤でした。